もうひとりの父
photo by プルメリア
引出しの整理をしていたら、懐かしい手紙が何通も出てきた。
私は、高校を卒業して大手のスーパーに入社しました。
担当は、お薬と化粧品売り場。
常連のお客様の中に私を可愛いがってくれる方がいらっしゃいました。
誕生日には毎年心温まるメッセージとプレゼントが自宅に届きました。
彼の手紙にはいつも
誕生日おめでとう!
ご両親の素晴らしい愛情に恵まれ、9月14日に誕生しました。
年の数のろうそくの分無事成長できたこと
心よりお祝い申し上げます。
ご両親様に感謝して、
これからも曇りない輝きを、
そしてますますの発展を祈願します。
乾杯!真美嬢 親父より
と言った内容。
私の実の父は、不器用な人間でしたから
家族、私への愛情表現がヘタクソで寂しい思いをしたものです。
他人の子供をここまで愛してくれる彼も不思議ですね。
「次に生まれ変わったら、僕の娘になってね!」
「息子の嫁になったら、娘になるね」
とか・・・よく言われたものです。
そんな実の父よりも年配の彼は
突然の病気で顔を見せなくなりました。
お見舞いに行きたいと、ご家族に話しましたが本人が
「こんな姿を見せたくない」
と、言っている・・と。
それから全国にあるスーパーは閉鎖店舗となり
閉店を向え、私は新たな道へと進みました。
何度か連絡を取ってみたものの取れづ・・
でした。
きっと、きっと元気になってる事と思います。
そして、たくさんの愛情を注いでくれたことに感謝します。
あなたと出会えたから、
私の父の不器用さ、愛情に気づくことができたのだと思います。
父親という、包み込んでくれる優しい大きな存在を知ることができたのだと思います。
私には大好きな、光に旅立った父と
もう一人の父。
二人とも大切な存在。
お父さん私は、元気に幸せに生きてるよ!
また、会える日を楽しみにしてます!
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みなさまにたくさんの喜びがふりそそぎますように
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