愛をありがとう

コーラルフラワー

2008年11月08日 18:36

吸い込まれそうな透明な青い空
オレンジの夕日が本当に美しいとき
父が天国へ旅立ちました。

父が人生の最後の時間を、病気というかたちを選んでくれたため
私たちは、ゆっくり、沢山一緒の時間を過ごしお別れすることができました。

入院中、父本来の やさしく思いやりのある、まじめで正直で
人がよくて、決して人を悪くいわない、人をばかにしない、
そして私たち家族を愛してくれる姿を見せてくれました。
穏やかに、お茶目な様子は、
今振り返ると、まるで奇跡のようなきらきら輝く日々でした。

私は父からたくさん愛されて生きていたんだ。
父の残してくれたものは、あまりにもたくさんで
その存在の大きさを感じるとき、さみしさとともに
温かさが私を包みます。

その生き方はあまりにも、不器用でした。
波乱万丈で自由奔放な父とともに過ごした私たちは、
やっぱり、とても大変でした。

その時は、大変さだけが目にうつり、
沢山の衝突や葛藤がありました。
でも、それは全て私が選んだ学びの時間でもあったんだと今は感謝の気持ちでいっぱいです。

父を父に、母を母に私が選んで生まれてきたことを、
心から納得でき、そして、私をこの世に生み出し育ててくれたことに
尊敬と感謝を送ることができ本当に幸せを感じます。

父の死から私が感じたことは、
「死」は決して不幸の象徴でもなく、敗北でもない。
ましてや、死を語ることなどを「縁起でもない」などの言葉で
言い表せることでもない。ということです。
「死」とは「生きた」ということなのだということです。
もれなく全ての人に訪れる人生の「卒業式」なのです。
誕生や結婚などと同じ人生のハイライトだということです。

父が今回の人生を卒業したその時期、
私の大好きな友人たちのもとへ、新しい命が次々と誕生しました。
この子たちがやってきたところへ、父は帰っていったんだと思うと
人の人生の素晴らしさ、地球を選んでやってきたすべての魂が愛おしく感じます。

期間限定の地球での時間を、ますます愛し楽しみ幸せに過ごしていきたいと思います。

そして、担当医のK先生、
本当に誠実な優しい一生懸命な治療を最後までありがとうございました。
先生のような医師に出会えて父も私たちも本当に幸せです。
最後の最後までその温かさがどんなに私たちを支えてくれたかはかりしれません。
これから、きっとたくさんの方々が先生のもとで救われると思います。

理学療法士のMさん、
長い入院生活で唯一の楽しみな時間があなたのリハビリの時間でした。
本当に一生懸命、誠意をもって接してくださってありがとうございました。
旅立つその日にも、会いにきてくだっさって、父にさりげなく希望を与えてくださった優しさに
心から感謝します。

看護師の方々、
本当にお世話になりました。
どんな、場面でも明るさをもって接してくださりありがとうございます。
天使のような方々に心から感謝しています。

父は人生の最後に本当にベストな方々に出会い旅立ちました。

本当におつかれさま。
大変な人生だったけどよく、がんばったね。
そしてありがとう。
とうちゃんの子に生まれてよかったよ。
ほんとうにありがとう。


関連記事